フィーダシュタント 2幕 日本語歌詞

1幕:

https://kanari-kawachi.hatenablog.com/entry/2023/11/17/210702

 

M15 ライナーの手紙/アベル・ハーゲン・ジャスパー・フレドリッヒ

君は読むのだろうか
もしかしたらいつか誰かがこの手紙見つけるのか
君がこれを読むとき
僕はもう君の世界にいないね

一緒に過ごした時間と
残酷で美しい瞬間
枠の中に封じ込めた僕が
息を吸えたのは君がいたから
その全部鮮明に憶えてるよ
憶えてるよ (憶えてるよ)
憶えてるよ(憶えてるよ)
憶えてるよ
僕は全部を憶えてるよ

ジャスパー「相当仲が良かったようだな」
ハーゲン「これがフレドリッヒなわけがないよ」
アベル「この手紙を、フレドリッヒに送ってみたらわかるんじゃないか?」

僕の全部愛してくれたね
無謀で危うい正直さも
だけど僕の道選ばないでくれ
絶対 生き延びて
そして時が流れたら
僕のことを聞かせて
そして時が流れたら
僕のことを聞かせて

僕のことを聞かせて(僕のことを聞かせて)
僕のことを聞かせて(僕のことを聞かせて)
僕のことを聞かせて(僕のことを聞かせて)
僕のことを聞かせて

一緒に過ごした時間と
美しく危うい剣先
時に2人剣を向けたけれど
それも共に戦ってたんだ
(僕のことを聞かせて)
今その全部僕は憶えてるよ
僕のことを聞かせて(僕のことを聞かせて)
僕のことを聞かせて(僕のことを聞かせて)

『12月19日、深夜3時 地下室で待つ』

 

M16 君のために/マグナス・アベル

ア:なぜ僕はここにいる?
僕も彼らと変わらないだろう
同じ皮膚の下 違う血が流れ
さあ踏みつけろ僕を 君の足で

マ:なぜ僕らはここに来た?
僕は前と変わってないだろう
僕らの夢と違う現実
守りたい君と僕 自分の手で

軍人になる学校
せめて僕ら 僕らの身を守れるように
力が欲しい 君のために!

ア:僕の?

マ「ああ…そうだよ!」

マ:皆が黙る理由は 声出せば死ぬから
折れなければ折られるんだ

ア:考えず折れれば安全なのか?
君はなんのために

マ:力を持て 権力が守るよ僕らを
君を

ア:僕を?

ア:素直になったらどうだ?

マ(だったら正直に)

ア:言えよ、高く上り詰めたいと

マ(上り詰めたい)

ア:上っていけよ 踏みつけ守れ
でも僕のため? 嘘はやめろよ!
今はっきり見える

マ(目に映る僕)

ア:目に映る僕

マ(いつも君は正しい)

ア:もう必要ない 助けも 偽善も
君なんていらない!

マ「アベル!」

マ:忘れるなその言葉 僕をいらないと
まっすぐ目を見ろ
あとで助けてくれと泣きついてくるなよ

マ・ア:僕らを捨てたのは君

マ:全部掴んでみせよう この手で
僕のために

ア:君の

マ:僕の

ア:ために

 

M17 疑問/アベル

2人のあの日の誓い どこでずれたのか
はじめからだったのか

時が過ぎるほどに 息苦しく不安が増す
いつまで耐えられるのか
胸の疑問の重さに
なぜ僕はここに来たのだろうか
いつまで混ざれるのか
平気なフリして

理由などない検閲 自由に書けば削られ
理由なき死者を見ながら
どんな気持ちで生きるのか

いっぱいあるんだな 僕より大事で
僕の自由より偉大だな
今のまま生きていちゃ
僕に似ている人たちが ただ死ぬのを見ていた
決まった答え繰り返し
偽りの僕を演じながら
どう僕は耐えるんだ?
どう僕は生きるんだ?
どう僕は耐えるんだ
どう僕は生きるんだ
疑問あふれ 思いあふれ
零れそうな胸の中
なぜ生き続ける

 

M18 フィーダシュタント2(M14リプライズ)〜権力2(6リプライズ)/アベル・ハーゲン・ジャスパー・マグナス

1933年3月22日
ドイツ初の収容所がダッハウで稼働
それ以降 あちこちで 大量に
建てられた

ジャ「じゃあもう全部完成してるのか!?」

ユダヤ人 ジプシー 同性愛者 障害者
政治 宗教 ナチと違えば
逮捕され裁判なしで収容所に送られた

ヒットラーのドイツ 僕ら知らないドイツ
嫌悪の毒 広がってく

僕らだけの話じゃない
広く知らせ問いかけて
皆一緒に立ち上がるんだ
感情よ目覚めろ

ジ「感情ならいい方法があるぞ!」

フィーダシュタント 新しい感情
フィーダシュタント 全く違う思い
鉄じゃない 熱い血でできてる
僕らの心臓 若く強い心!
フィーダシュタント 僕らが守り抜け

フィーダシュタント 僕らは殺さない
フィーダシュタント 暴力に立ち向かう
フェンシング選手だ 軍人じゃない僕達は
武器に反対する
利用されない戦争に!
フィーダシュタント


権力、階級、優遇!
いつか君も分かるだろう
従順、適応、服従
ここで生きてくすべはただひとつ
権力

権力、階級、優遇!
僕の命令に君が従う理由
従順、適応、服従
嫌なら僕を踏みつけ上がれ
権力、階級、優遇!
フィーダシュタント
権力、階級、優遇!
フィーダシュタント
権力、階級、優遇!

 

M19 ライナーの死/ライナー・フレドリッヒ

15歳 強かったライナー
全然相手にならない僕と友達になろうと
わざと負けてくれた
他とは違ったライナー
時が経つほど 疑問が募っていった

ラ・フ「暴力で考えを変えられると思うのか?」

最初は無邪気に質問
そしていつしか 反抗と反乱夢見た
ここを変えたかったから 暗号作り
互いに贈った

Rebell 僕らだけの暗号 だんだん
Revolte 重たくなって
mein Freund 軽かった感情も
und mehr 色濃くなった

僕ら他とは違うようだ(他とは違うようだ)
ここを出て(ここを出て)
他とは違う道 (他とは違う道)生きよう
ここを出て

フ「僕らは学校の外へ逃げる計画を立てた。だがある日突然、二度と知ってる振りをするなと言われたんだ」

ある日 死んで見つかるライナー
誰も見ていない
理由も知ることできない
だが取り乱さなかった
だって これまで何人も同じように死んだ

ライナーの死は葬られて
僕は残された
時間だけが流れた
マスク被り 何もなかった振り
傷など全然ない振り
すべて完璧な振り
沈黙し続け
沈黙し続け
何も言わず ここまで来た

 

M20 僕らの剣2(M1リプライズ)/アベル・マグナス

どこに向かうのか どう戦うのか
少し分かってきた
土を払い 起き上がり
ベストを尽くし 立ち向かえ

マ「アベル、はい!」

何もない僕に教えてくれた
背筋伸ばし 剣持つすべ

この剣を持ち 黒い闇を切り裂き
光を見つけて でっかい夢を見た
剣を持ち 2人で世界 覆して
恐れずに 前に進み 僕ら守る夢
あの日 誓ったんだ
僕らは二度ともう倒されやしないと
誓う(誓う) この剣に(この剣に)
命懸けて 互いを守ると

マグナス「アベル?」

疑問あふれ 思いあふれ
こぼれそうな 胸の中――

マグナス「アベル!!」

 

M21 ドイツの青年たち2(M3リプライズ)/全員

優れた青年よ ドイツ
(その)力見せつけろ
選ばれし青年たち(選ばれし青年)
明日のドイツ導く 我ら

 

M22 諸刃の剣2(M2リプライズ)/学生たち

マ:儚げに 光断つ一筋
まるで氷の上か
諸刃の剣 全てが危うくて
僕に今残されたもの

フ:墜落した心 マスクで覆い
ハ:逃げ出したい心 剣で隠し
ジ:壊れない心持つんだ
全員:世界に立ち向かうため
マ:君の価値と 君の存在 残すため
今こそ

全員:一歩先はfame 一歩退けばfall
賛美と破滅 紙一重
一歩先は勝利 一歩退けば敗北
善と悪は 紙一重

予測できないゲーム 若さと魂かけて
敵を斬るのか 防御するのか
決める 剣を持て

マ:君のためだと 目を逸らした
最高の選手に のし上がりたかった
登りつめれば 叶うと思った
ようやく僕の心が見えた
もう戻れない 許されない
何をすべきか ここで今

ハ「モールス信号!?」
ハ・ジ・フ「『フィーダシュタント』!」
「『僕が勝利して』」
「『ヒットラーを』」
「『殺す』」

マ・フ:僕がすべき唯一の選択
マ:君を傷つけ
フ:誤解してた僕が
マ・フ:ここですべき最後の選択
君の想い未来へと 繋げるのなら
絶対 勝つんだ
マ:この手で
マ・フ:この剣で
この僕が 決めるんだ

 

M23 フェンシングの始まり2(M10リプライズ)/学生たち

ア:フェンシングでは 感じたんだよ
マ・ア:僕は生きてる とてもはっきりと
この手剣を持って 戦った 運命の瞬間
忘れない

ハ・ジ・フ:
初めてフェンシングでは 感じたんだよ
僕は生きてる とてもはっきりと
剣を何よりも好きになった
初めて僕が――