フィーダシュタント 1幕 日本語歌詞

※M2のみ「一歩先は𓏸𓏸〜」にあたる単語が分からず、音をそのまま記載しています

※歌割り、曲中台詞に関しては記載しているものとないものがあります

※各曲タイトルは韓国版からの翻訳・意訳

 

M1 僕らの剣/マグナス・アベル

この剣を持ち 黒い闇を切り裂き
光を見つけて でっかい夢を見た
あの日 誓ったんだ
僕らは二度ともう倒されやしないと
誓う この剣に(この剣に)
命懸けて 互いを守ると

 

M2 諸刃の剣/全員

遠ざかる闇 始まる夏
見ろ この瞬間を
過去は忘れ 勝利に進め
我らに完璧 ドイツに栄光
太陽の時代を

儚げに 光断つ一筋
まるで氷の上か
諸刃の剣 全てが危うくて
僕にはもう ただ1つだけ

負け続けた心 マスクで覆い
逃げ出したい心 剣で隠し
壊れない心持つんだ 世界に僕を見せるため
僕の価値と 僕の存在 証明しよう
今こそ

一歩先はファール 一歩退けばフォール
称賛と侮蔑 紙一重
一歩先は勝利 一歩退けば敗北
光 暗闇 紙一重

予測できないゲーム 若さと魂かけて
敵を斬るのか 防御するのか
決める 剣を持て

 

M3 ドイツの青年たち/学生たち

逞しくて美しいドイツの青年
理想の学生
意志のもとに集まった青年は
なんと美しい(なんと美しい)

「我々はドイツのため、我々の若さと情熱、我々の命を捧げることを誓います」
「誓います!」

ドイツの青年は強靭だ 感情に流されない
涙と慈悲は捨てろ 弱肉強食の世界
ドイツの青年は服従する(服従!)
無駄な考えなどない(ない!)
命捧げる覚悟(命捧げる!)
祖国のため 勝利のため

使命感と所属する誇り ああ
意志のもとに集まった青年たち
美しい我らひとつになれば ああ
誰も我ら阻めない

逞しくて美しい ドイツの青年
(感情に流されない)
理想の学生 理想のドイツの青年
(涙と慈悲捨てろ 命懸けろ)
優れている僕

優れた青年たちよ(優れた青年よ)
その力見せつけろ
選ばれし青年たち(超越している)
我らドイツ率いる(ドイツの青年)
世界を救う「世界を!」
ドイツを救う「ドイツを!」
ドイツ導く 世界導く
非凡な 偉大な
秀でた 純粋な
ドイツの ドイツの
青年
ドイツのため ドイツのため
勝利のため!

 

M4 フェンサーの心得/クレア・学生たち

初めて触れた麗しさ
心臓を射抜くほどに完璧
長くて細い金属
硬いガード 刃の銀色
握るその瞬間 明確に認識
強さってこんな感覚
初めての瞬間 正しく理解した
私が望む私を

「基本動作から始める。アンガルド・プレ。アレ!」

速すぎる
遅すぎ
慎重すぎる
無謀すぎ
冷たすぎ
熱すぎだ
常に中心を守れ

「お前たちは今から1チームでありライバルだ。誰からやる?……フレドリッヒ」
「はい」
「アンガルド・プレ…アレ!」
「うわぁ…本当に完璧だな」
「だが、完璧が短所になることもある。枠から抜け出そうとしない傾向が相手に読まれたら……こうやって、予想外の攻撃で不意をつかれる」
「肝に銘じます」
「次、ジャスパー」
「僕ですか?はい!」
「アンガルド……プレ、アレ!」
「ははっ、あれがフェンシングって言うのか?」
「ジャスパー・ミュラー、フェンシングをどこで習ったと言った」
「はい、近所のおじいさんから習いました!」
「お前のフェンシングには根本がない。フェンシングは品格ある名誉なスポーツだ。来い。礼儀と基本を守って剣を扱うことが重要なんだ。姿勢を見ればどうやって生きてきたかがわかる。真っ直ぐ立て。肩、尻、腕、膝、足の方向。常に美しい姿勢を維持するように」
「はい!」
「ハーゲン、アベル。アンギャルド・プレ…アレ!」

ゲームは単純じゃない
反射する過去のチョイス
攻めるか 守るか 選ぶ時には
本能だけ ピストの上 その瞬間
「全てが見える」
君がどう生きてきたか

「フレドリッヒ、マグナス。アンガルド・プレ…アレ!」

技術より判断力より 己を知るべし
中心を守れ
フェンサーの心得(フェンサーの心得)
フェンサーの心得(中心を守れ)

 

M5 授業/学生たち

ア「お父さん、お母さん」
ジ「おばあちゃん、おじいちゃん、ママ、パパ!」
ハ「父さん」
ジ「弟・妹たち!」
ア「僕は元気に」
フ「僕は元気にしています」
ア「心配しなくていいですよ。学校は僕が思っていたものとは違いますが」
マ「フェンシングを本格的に習うことが出来ますし」
ハ「武器についても好きなだけ学んでいます」
ジ「食べるものは沢山くれるよ!」
ハ「父さんにとって絶対に恥じない息子になって」
マ「必ずここで認められて帰ります」
ジ「それにしても、ここは目まぐるしく忙しいよ。朝になると…」

フ「起床!」

6時 運動 美しい一日の始まり
8時 朝食 好きなだけ頬張るパンとバター
9時に始業ベル 理解できない授業たち

マ「アベル!」

フレドリッヒ「1限目 進化論」
世界は激しい生存競争
生きたいなら戦え
勝者が残る 自然の摂理
支配するは優れた人種
我ら支配者 彼ら微生物
劣等種を排除し
純粋な時代をつくれ
フレドリッヒ「そのために必要なのは」
戦争

ア「ですが先生、これってどういう…」
ク「質問禁止!」

ジ「2限目 合唱の時間!」
団結の手段 歌声合わせ
ひとつになれ強くなるために
我ら団結 彼ら分裂
ひとつの思考 結束だ
ひとつの声で歌おう

ジ「でも、なんでジャズは禁止なんですか?」
ク「質問禁止、座れ」

6時 夕食
ひと時も乱れない毎日
8時 自主トレ
もっとフェンシングがやりたい
9時には寝る準備
夢で溢れる僕ら
毎日がへとへとで思考回路も霞む夜
辛さ感じる前 眠りに落ちてる夜
なんか、息苦しい

ア「1938年10月20日、愛する息子」
「マグナス」
「フレドリッヒ」
「ジャスパー」
「ハーゲン」
アベルより。」

 

M6 権力/フレドリッヒ・学生たち

フ:足踏み入れた瞬間 個人はない 集団行動
同じルール 同じレール 自己の統制
絶対服従

ジ:質問、疑問、反抗
フ:これまでのすべてを捨てろ
ハ:従順、適応、服従
フ:学校で生きてく術はただひとつ
権力

フ「ふたり、椅子の上に上がって正座しろ。……正座!」

フ「……まだ、同意できないか?」
ア「理解できないことにどうやって同意するんだ」
フ「同意するまで処罰を与える」
ア「暴力で考えを変えられると思うのか!」

マ「おいやめろよ!アベル、大丈夫か?立てるか?」
フ「マグナス、10点減点。50点減点!」
マ「お前がなんだ、やれるもんならやってみろ!」
フ「……100点減点。マグナス・ヴォルカー、もはや最下位につける階級バッジもない 。次に忠告を受けたら、フェンシングチームを辞めてもらう。アベル・ルター、ジャスパー・ミュラーは2週間、地下室に監禁する」
マ「何?この野郎!」
ア「マグナス!」

ハ:権力、階級、優遇
フ:僕の命令に君は従えばいい
ハ:従順、適応、服従
フ:嫌ならば僕を踏みつけ上がれ
ハ:権力、階級、序列
フ:君は今どの立ち位置か
ジ:権力、階級、序列
フ:踏むか踏まれるかを選べ
ハ・ジ:権力!階級!序列!
フ:選べないなら
ハ・ジ:権力!
フ:黙って静かに!
従え

 

M7 僕の剣/マグナス 

なぜ 何も言えなかった
抵抗もできず 卑屈にうなだれ
なぜ 恐怖を感じたのだろう
締め付ける視線に息が詰まる
何にもできない あの感じ

なぜ ここに来たのか
無力な傍観者 再び無視されるため?
「いや!」
もう 二度と 死んでも
絶対 僕は

剣を持つと 僕が僕になる感じ
今度は忘れない 見つけた僕の
強さも 速さも この手で 僕が決めるんだ
気合と 態度 誰一人へし折れない僕の
プライド この剣 友達 僕の大切
この価値 この意志 この僕の全て

あの頃には戻らない もう戻りはしない
何もできなかった頃には
これから この剣で守る
この手で この剣で守る
これから この剣で守る
君と僕 傷つかない
僕の剣で始めよう

 

M8 自由/アベル・ジャスパー

ジ:デューク・エリントン、アームストロング
好きなだけ聞いてたラジオ
金曜の夜は ベルリンのジャズバー
トランペッターは父さん
なんだか自由だ

ア:ヘルマン・ヘッセヘミングウェイの本を
好きなだけ読んだ机
朝が来ると ベルリンの図書館
一日中本を読んで
夢見た日

ジ:あの日 止まった音楽
トランペットで軍が行進する

ア:軍人が押し寄せ 本を燃やした
真っ赤な広場

ア:奪われたストーリー
ジ:消えた音楽
ア:静まるアーティスト
ジ:うるさい世界

ア:僕の先生たち
ジ:つるんでた仲間たち
ロマンを楽しんだ日々
ア:本の中では 僕は冒険家で
ジ:自由に過ごした
ア:考えた
ジ:想像した

ア・ジ:日々
自由に

 

M9 カラビーナ/ハーゲン・学生たち

ハ:ブロンドのあの娘より 弾丸が眩しい
脆い人間より丈夫な クルミのストック(bang×4)
すべすべ綺麗な君のボディ(woo)
官能的なトリガー (ah)
今夜僕らがどんな凄いこと(ba)
するのか(ba)知らない(ba)
だろうね (du wa du wa pa)

僕のカラビーナ
今夜僕と君はひとつ 敵を殺そう!
(pa pa pa pa pa la pa)
血まみれにして残酷に 苦しめて
みんな殺そう!

ジャスパー「狂ったやつ!」

ハ:狼より鋭くて (howl)
黒い君の銃口
曖昧な人間より正確 君の望遠スコープ

学生たち:戦争と混乱の世界で永遠の功績を
今宵 ふたり 偉大な闘争の
歴史的現場に立ち会う
(DA DA DA!)

ハ:脳みそ吹き飛んで 血がドクドク流れ
目ん玉飛び出る見学もできるかも?
内臓が飛び散り 手足は切り取られ
戦慄が駆け抜ける 僕の身体中に Ah!

学生たち:僕のカラビーナ(君はカラビーナ)
今夜僕と君はひとつ 敵を殺そう
(バッサバッサ殺そう!)
最高の快感に酔いしれて 皆殺し
ひとり残らず!

 

ク「諸君たちは今、名誉ある歴史の一場面を作っている。本日我々は自らの手で直接悪を処分し、正義を成し遂げ、ドイツを守り抜く!ドイツの青年らしく、恐れることなく、強い心臓を持って出ていくのだ。担え銃!」

フ:ヒットラーの青年 恐れなどしない
(ヒットラーの青年恐れなどしない)
ハ:僕のカラビーナ
フ:感情に支配されない
(感情に支配されない)
ハ:恐れない
フ:どんな状況でもブレたりしない
(どんな状況でもブレたりしない)
ハ:僕のカラビーナ
フ:絶対服従
ハ:任務遂行だ
(絶対服従任務遂行だ)

ク「前に構えろ。射撃準備。2時の方向に照準。装填!」
ハ「えっ…?」
ク「ハーゲン・アクスマン、射撃準備。射撃準備!撃て……撃て!撃て!!」
(銃声)
ハ「うわっ…うわああああ!!!!」
フ「……学校に戻る。後退!」

ハ:脳みそ吹き飛んで 血がドクドク流れ
戦慄が駆け抜ける 僕の身体中に――

 

M10 フェンシングのはじまり/マグナス・アベル・ハーゲン・ジャスパー

マ:野心家だった父さん
失敗し溺れた 酒と暴力
怖かった
いつも真っ暗な家
僕は震えて
陰の中 息潜め
まるでそこにいないように
存在しないように
まるでそこにいないように
存在しないように

ハ:勲章が自慢の父さん
息が詰まる雰囲気
序列決めつけ 秩序を強いる
弱い僕を見下す目
避けて陰に隠れてた
僕を見ることすらなかった
まるでそこにいないように
存在しないように

ジ:8人の芸術一家
自由な家の中
いつも音楽や絵に溢れ
夜はさすらい昼間はジプシーとつるんだ
バカにする人たち
僕は微笑んで知らん振りしてた
ある日誰かが僕に剣をくれて言ったんだ
『内なる怒り君を動かす』

マ・ジ・ハ:だけどフェンシングでは感じたんだよ
僕は生きてる とてもはっきりと
この剣を持ち 初めて僕になったんだ
初めて

ジ「アベル、君は?」
ア「僕は話すことはない」
ジ「またぁ、どうして始めたのか言えよ!」
ア「いいよ……ただある日、ある子が剣をはいっ、てくれて、言ったんだ」

ア:僕らは僕らが守ろう いつどこでも
この剣で 互いを守ろう

ハ・ジ:初めてフェンシングでは
マ(自分で立って)
ア・ジ:初めて感じた
ハ(強くなる)
ア:僕は生きてる
ジ(怒りを出せた)
ア・ハ・ジ:初めて
マ(みんなが僕を見た)
ア・ハ・ジ:剣を何よりも
全員:好きになった
初めて僕が
ハ「息子に」
ジ「人間に」
マ「自分に」
全員:なれたんだ

 

M11 モールス信号/マグナス・アベル・ジャスパー・ハーゲン

ライナーここに眠る
「M-a-c-h-t…<Macht>」――不当な権力に
「<Wahrheit>」――真実
「<Versteckt>」――隠蔽された

「W-I-D-E-R-S-T-A-N-D…」
<WIDERSTAND >――抵抗しろ
<endigen>――断ち切れ
このループを
<Solidarität>――みんなで
歴史をまた 始めよう

 

M12 水晶の夜/ハーゲン

ハーゲン「ちょっと待って……昨日のニュースだ!」

1938年11月9日に
ドイツ中の窓ガラスが壊され
一晩で 町ごと 真っ黒に焼かれた

7000の店と 29のデパート
171の家 193のシナゴーグ
3万のユダヤ人が逮捕
91人が命落とした

ヒットラーのドイツ
割れたガラスがきらめいた日を
水晶の夜
そう呼んだ

 

M13 我が光/マグナス・クレア

ク:光が 小さな光
マ(とても小さな)
ク:まだ形も色も明確ではないが
私には光が見える
マ(ここに小さな)
ク:どんなことも 夢も 吸収しようと準備する
透明な状態の 我が光

誰よりプライド高く負けず嫌いな
君に平凡は似合わない
もっと欲しいんだろう?
そうだろう
君の夢 なんでも叶うように
望むだけ飛べるように
稲妻に乗って そのすべ教えよう
人の足元這うことなど もうさせない

マ:僕の光
光が ようやく小さな
僕の価値 初めてわかってもらえた
そうだ僕はもっと欲しい
広い世界待っている
見てくれている 誰かが
誰かの次は――

ク:世界が見るだろう
マ:僕を 世界中が見る
ク:君を
勝つ術を教えよう
マ:二度と負けない
ク:私が教えよう
マ:二度と踏まれない
ク:皆が我ら見上げる
マ:皆が
ク・マ:我ら知ることになる日
ク:君の横で
マ:あなたの横で
ク:作ろう 歴史を

単純なことだ 複雑に考えず
私を信じてついてくるならば
光を 世界に

ク・マ:見せてやろう

マ:……僕の

 

M14 フィーダシュタント/全員

ア「僕たちがここに来た理由は、それぞれ違う!」

プールの青い水
グローブとサッカーボール
素晴らしい馬
光放つ剣

僕らはアスリートだ
偉大な選手になる
心体磨くため 入学したけど

学んだのは嘘ばかり
学んだのは嘘ばかり

軍人育成機ヒットラー
戦争のため鍛錬させて
辱めて 恐怖を煽る
序列と競争 奪われた自由

誇れる選手じゃなく
服従する兵士をつくる
僕らここを出られない
卒業したら軍隊に行く
スポーツは餌にすぎない!

同じ人間に 同じ考えに
同じ武器にみんな育成される
学校
体染み込み 心侵され
いつの間にか皆洗脳されてる
学校

フィーダシュタント 僕らよ目を覚ませ!
フィーダシュタント 抗い立ち向かえ!

水かき分ける手で
ボールを蹴るその足で
強い拳 この剣で
僕らよ立ち上がれ!

フィーダシュタント

 

フィーダシュタント
僕らの運動 僕らの行動 僕らの感情
僕らが選ぶ フィーダシュタント

美しい世界 汚すものたち
全て捕らえろ

見ないふりで 従うのか?
全部
抵抗しよう!

 

フィーダシュタント!
ドイツのため!